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20年を経て ②

早速その2日後に約束をして会いに行きました。
こじんまりとしたお店ですが彼の想いの詰まった雰囲気の良いお店でした。
お店に入るとすっかりパン屋さんの彼がいました。
気恥ずかしそうにする姿を見て懐かしさと安心感と感心と入り混じりながら、暫くお話をしました。
ほぼ彼のこれまでの経験の話でしたが、色々積み重ねてきたこともあって興味深く聞けました。
当時の思い出話もずいぶんと細かく覚えていて、その後のパン修行に於いても原点だと言ってくれました。
帰る際に握手を求められたのでしっかりと握ったところ、「覚えていますか? アルバイトの最終日にも握手をしてもらったんです。またこうして出来る日が来たことはとてもうれしいです」と。

20年の年月を経て、またこうして繋がれたことに不思議な気持ちになれた出来事でした。

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